b0002385_9475494.jpg

今さらですが、ライブレポート。

立教大学は建物も人もハイソでした。食堂(画像右下)はまるでホグワーツ、今にもバサバサバサーっと白フクロウが舞い込んできそうです。チアガールズの眩しい笑顔とミニスカートに釘付けになったり、「フリマ¥1,000~かよ高いな!」とビビりつつワンピースを買ったり、音楽サークルのミニライブを立ち見したり、教会の椅子でしんみりしたりして過ごし、いよいよバンアパ。
b0002385_9264489.jpg

タッカーホールは全席椅子。3時間超のシェイクスピア劇とか見てもお尻が耐えられそうな座り心地でした。コンサートホール、講堂、劇場であって、ライブハウスではもちろんない。バンアパが会場に合わせてシックに正装してきたらおもしろいところですが、普段どおりTシャツ。

2F指定席。川崎さん(g)の足元にエフェクターがうじゃうじゃあるのが見えました。音がばんばん変わるのを考えれば納得。あんなに頭振っててよく踏み損なわないなーと感心していたら、ちょうどこの日は踏めてないとこありました。いつもはギターソロがあるとこなのに、あれっ音が何もないぞ? っていう。いやべつに粗探しのつもりはなくて、踏めてるほうが不思議だとおもいます。

この日は全体的に不調でした。バスドラムの音がばかに大きくてヘンに重く聞こえる、それが影響してかテンポがモタつく……いつものガチッとまとまった演奏とは、ちがいました。原さん(b)、荒井さん(vo&g)のなごやかなMCとは裏腹に、途中から「テンポ上げようぜ」と言いたげに、川崎さんが無言で煽る煽る。「from resonance 」では、ただでさえ早弾きのギターソロを、気が触れた勢いのスピードでティロリロリロリロリ! その甲斐あってか次の曲からはいつもの演奏に持ち直しましたが、すでにラストから3曲目なのでした。アンコールは「ドラムの膜が破れたので続行不可能」とのこと。残念だったけど、これを言いに、川崎さん(g)に肩車されて登場した木暮さん(Dr)が、ひじょうにキュートだったのでヨシ。ハプニングも楽しみのひとつです。

the band apart
2008年11月2日(日)開場16:00/開演17:00
立教大学池袋キャンパス タッカーホール
¥3,000
[PR]
by toyorubichun | 2009-03-14 08:51 | the band apart
8/28 恵比寿リキッドルームにて対バン。
すでに興奮がやんでしまったのだけれども。

↓セットリストはバンアパ好きの方のmixi日記より拝借

PM7:12 バンアパのLiveスタート

木暮さんのドラムソロから

1.Falling
2.I love you Wasted Junks & Greens
3.Cosmic Shoes
(MC)
4.the noise
5.higher
6.amplified my sign
7.Moonlight Stepper
(MC)
8.shine on me
9.from resonance
10.coral reef
(MC)
11.beautiful vanity
12.Waiting

PM8:08 バンアパのLive終了


幕張メッセ the band apart単独ライブのとき
もらったフライヤーで対バンを知って行きました。
紹介記事からして対照的。海外ツアーをして回る
ガンガの活動履歴がびっしり活字で埋まってるのに対して、
バンアパはメンバー4人のフルネームのみ。

プロとアマチュア(インディーズではなく)の
顔合わせ、みたいな白黒コピーのチラシにグッと来た。
ガンガは音知らないけど、きっとかっこいいだろう。
バンアパもかっこいいぞ、一緒に聴いてみたいぞ。
リキッドルーム4周年記念にこれ、って素敵だ。

8/29はシャーベッツとZAZEN BOYZだったみたい。
こっちも面白そうー。


GANGA ZUMBAはTHE BOOMのボーカルMIYAさん率いる、
多国籍バンド。つくばの高校に通っていたとき
『FACELESS MAN』『極東サンバ』からさかのぼって
ブームをよく聴いていたのが懐かしい。
『島唄』が流行って、MIYA&YAMI『神様の宝石でできた島』で
頭が常夏になってと、思えばだいぶ好きだったよーな気がします。

NHK教育の「ソリトンSIDE B」もよく見てました。
ガンガでギター弾いてる高野寛さんと、緒川たまきちゃんを
毎週見てシアワセな気分になっていたなあ。

その頃、コンサートに行く、生で音楽を聴くというのは
TMネットワークと姉の吹奏楽定演以外に考えつかなかった。
そんなわけで、自分と同じ時間を生きているはずの
ブームやソリトンの司会者って、はるか遠い存在でした。
田舎の高校生ってそんなものです。

で、今回。
対バンとは言っても、キャリアと知名度に開きがあるから、
バンアパが前座扱いだったりして?? などと不安を
おぼえながら早めに会場に着いたら、意外と空いてました。
バンアパのライブより、女性の割合が多いかな。

バンアパは10何曲、たっぷりプレイ。うれしい!

「今日はバンガ、ガン、おほん! ガンガズンバさんと
 一緒にやらせてもらえて光栄です」

序盤は、のっけのボーカル荒井さんMCが噛み噛みだったとおり
きもちカタかったのが、どんどんいつもの勢いに。
ベース原さんがしゃべる段になったら、いつものとおり
「原さーん」コールが上がる。「いやぁ。。。」と制したのは
「今日はよそのバンド見に来てるお客さんもいるから、
 いつもの調子ではしゃぐのはちょっと、な? 遠慮しろ?」
と、たしなめたようでもあり。

「スウェーデンだかデンマークだかの国民の1/3が
 キシリトールを食べてるとか、それぐらい余計な知識として、
 こんなバンドがあるんだな、と覚えて帰ってください」

ダルダルな口ぶりでガンガのお客さんへ挨拶する原さん。
キシリトールはフィンランドだよ! 単独かツアーだったら
きっとそんなツッコミが客席から飛んでいたであろうコメントを
残し、楽しそう~に弾きまくるのでした。

バンアパの横揺れな音楽は、ロックなんだけど踊りやすい。
ミクスチャーってほど民族色や主義主張のないごたまぜ感が、
ガンガとの対バンにほど良い若手バンド(もう30歳だけど)と
目されたのかな。なんでもいい、バンアパは誰と一緒でも
マイペースなバンドだ。


で、後半のガンガ。

見事に引き締まったMIYAさんのカラダに、惚れ直しました。
元ラグビー部で今でもガタイいいっす! 的な荒井さん、
演奏後にゼーゼー息あがって「夏は嫌いだ、、、」
とぼやく巨体の原さん(それも可愛いんだけど)とは、
ひと味もふた味も違う、見目麗しい筋肉なの。
40代を迎えてなお、色気むんむんでサルサ踊れる日本人男性って
めったにいないよね。動きのキレがべらぼうに良い。悩殺。

演奏に夢中になると、背面のドラムとスピーカーのほうに
顔がいって、完全に客席にお尻向けちゃうバンアパに対して、
ガンガのパフォーマンスはつねに客席に向かってのショウ。
どっちがいいかじゃなくて、その違いがあまりに対照的で面白い。

MIYAさん、宮本亜門さんのミュージカルとか出ないかな。
MCが、「どうもこんばんはー」みたいな普通しゃべりと、
沸かせるリズムのラップ口調と二通りあって、後者は
バンアパのダルダルMCに慣れてる人間にはちょっと
照れ臭くなるほど熱いメッセージで、ドラマチック。
オールスタンディングのライブハウスより、
ルテ銀あたりのシックな劇場で陶酔しきったMIYAさんを
見てみたい。。。とか思ってしまいます。舞台ファンの願望。


大所帯のガンガは、爆音気味に設定されたバンアパと違って
おさえた音量でしたが、レゲエ、スカ、サンバを骨身に染ませた
人たちの音楽って、やっぱり腰がぐらぐら動いてしまう。
自分、バンアパの3倍ぐらい踊ってました。

もともとあるのか、オリジナルで作ったのか、一人で
10人分ぐらい叩ける打楽器が中央上手寄りを占領してたり、
バイオリンやトランペットが下手の隅でわらわら踊ってたり、
4人編成のバンドと比べたら、それこそステージからこぼれそうに
見える人数でした。リキッドルームでやるには人多いでしょう、
小劇場の舞台にキャスト全員のっけたシーンみたいににぎやか!
そこが贅沢でたまらない! いちいち喩えが芝居ですいません。

ガンガの演奏もすごいんだけど、客席の変わりようも面白かった。
数自体はバンアパから増えたりとかしなかったんだけど、明らかに
ステージ前の塊は前半・後半で人が入れ替わってて、
ガンガの曲に合わせて踊る踊る。音に合わせて手の大波小波が
左右にぶんぶん寄せて返すさまは、まるでプチマスゲームでした。

バンアパもガンガも、羽目をはずして大騒ぎってかんじじゃなく、
ゆらゆらと音楽に身をまかせてふわーっと一体化するところが
似てるといえば似てる。おとなしい、とは違うけど、
いい大人がいい時間を過ごしているライブだなあと思いました。

「バンドアパート、あの首は鍛えてる。
 4年後のオリンピックで優勝できる」

MIYAさんのコメントは、バンアパの寡黙なギター川崎さんを
指している。川崎さんの首がもげそうなヘッドバンキングは、
初めて見るとほんとうに驚く。というか心配になる。
あんなに頭振っててどうしてギターがちゃんと弾けるのか。
翌日鞭打ちにならないのか。ヘッドバンキングが曲のリズムと
ずれていてもビッタリ演奏はシンクロしてるのは何故なのか。
バンアパ七不思議の一つだ。



うん、書くこといっぱいあった。
ライブ楽しかったなー!
[PR]
by toyorubichun | 2008-09-03 16:29 | the band apart
先日いってきました、the band apartツアーファイナル。
新作アルバムをライブでやーっと聴けてうれしいのなんのって。
単独ライブだから2時間たっぷりバンアパ漬け!

会場は幕張イベントホール。
1Fアリーナ席はちいさいハコのライブと同じく
若者たちがピョンピョン跳ねてて、終盤なんか
前列の子たちがペットボトルの水をぶわーーー
ふりまいて浴びたりしてて、わいわい盛り上がってました。

私はステージ下手側(ベース原さん側)の2Fスタンド席でした。
椅子席の2Fは、ぽつぽつ立ち上がる人もいたけど、終始
まんじりともせず聴き入っているという、ロックバンドの
ライブとは思えない落ち着きを見せておりました。

「Eric.W」のイントロ聴いてたまらず立ち上がると、
上空は思いのほかひんやり。汗が吹き出たそばから冷やされていく
なんとも快適な環境でした。まわりが椅子に深々と身を沈めている
なか、所在無くてすごすごと着席。

そろそろ若くないもんで、ライブも座って聴けたらいいなあ
と思っていたけど、あのおっかしな興奮状態で筋肉痛に
なるまでジャンプする、というのは多少老いてもやるべき
かもしれない。。。と思い直しました。



バンアパの音楽はとても変則的で、ひとつの曲のうちに
「静」と「動」が分かれている。日本刀でさぱっと断った
藁の切り口のように、みごとに空気が切り替わる。

で、テンポがめまぐるしく変わるから、一定の速度で
頭ふったりジャンプしつづけたりするわけにはいかず、
「ここは“休め”だな」みたいな瞬間がちょくちょく訪れる。
べつに、きっちり曲に合わせてリズムとらなきゃダメなんて
決まりはないけど、やっぱ気持ちわるいじゃん。ズレると。
だから、ちょっと体ゆらす程度で腰おちつけて聴くのが、
合ってるといえば合ってる。

ライブならではの走り気味な感じだとか粗さだとかは
もちろんあるんだけど、うちでCD聴いてるのと同じ、
いやそれ以上に聴き入ってしまうバンドです。
ギターもベースも弾けないしドラム叩けないバンド音痴の
自分ですら、これはきっとすごい技術なんだろうな。。。
と目をパチクリさせてしまう、えらく繊細な演奏を
ライブでこともなげにやっている。それもめちゃくちゃ楽しげに。

シロウトには分からないだけで、超絶技巧が魅力のロックバンドは
ほかにたくさんいるんだろう。けど、音楽のよさ、
空恐ろしいまでのスローペースなリリース、
そしてあの仲よさそうな雰囲気、そのひとつひとつが
実直で、人間らしくて、うそくさくなくて、すごく和む。
レッチリも同じ理由ですき。

想像の範囲ではあるけど、その人たちのバックグラウンドも
含めて、バンドを好きになるんだと思う、自分。
ライブでの彼らの振る舞いにはストーリーがあふれている。
単独ライブなのに「こんばんは、ザ・バンドアパートといいます」
という自己紹介と一礼を欠かさない、ボーカル荒井さんはじめ、
それぞれの一挙手一投足が、よくできた舞台作品のように
うまい間でつながっているのだ。気のきいたセリフが用意されてる
わけではない、クライマックスにどーんと仕掛けが飛び出すわけでもない。
そりゃあそうだ、あらかじめ芝居のおもしろさを取り入れて作ってる
有頂天やグループ魂とちがって、ふつうのロックバンドのライブなんだから。
あくまでメインは音楽。でも彼らがしゃべりだすと、
みんなが音楽とはちがう耳の澄ませ方をしているのが分かる。

ワクワクして見守る観客、見守られて気持ちよくもてなす主役たち。
演出家はいなくても、これはまぎれもなく幸せな“舞台”だ。


「ここ、広すぎて一番後ろのお客さんの顔が見えない。
 たのしんでますか? あ、そう、ならよかった」
――MCで原さんが客席を気遣う発言をしていた。
こういうのも今にはじまったことじゃない。
200人入るかなっていうスシ詰めのライブハウスでだって、
「前の列は座ったほうがいいんじゃねえか? 後ろの人見えないだろ」
と卒業アルバムのカメラマンですかアナタは、みたいなことを
ふつうに言ってきたのだ。ふつうに。自然発生的なやさしさが
嫌味なく伝わってくる、これって最高のサービスだと思う。



だからバンアパのライブは楽しい。




次回は8/28リキッドルームにて、宮沢和史さん率いるGANGA ZUMBAと
対バン! ぜったい素敵なはず。うわーん、行きたい。
http://www.liquidroom.net/pickup/1080828
[PR]
by toyorubichun | 2008-09-03 16:24 | the band apart
2007年4月15日(日)OPEN 17:00/START 17:30
STUDIO VANQUISH TOUR
品川プリンス ステラボール
1F立ち見¥2,800
b0002385_17243220.jpg

<出演順>
susquatch
avengers in sci-fi
he
the court
the band apart
WRONG SCALE

一年ぶりにthe band apartのライブ行ってきました! 今回は最初からおもしろいバンドが続いて、丸ごとライブアルバムになったらいいのになーと思いました。

きちんとした身なりの人が多い品川で、あきらかに浮いているTシャツ、Tシャツ、Tシャツの群れが、プリンスホテル方面の坂をのぼっていく。「ステラボールって駅から近いんだねー」とつぶやき、手にはチケット。おおー、STUDIO VANQUISH TOURに来たんだな♪ 品川駅前のコインロッカーに、バッグと上着を預けている人たちもいました。夜はまだ肌寒いというのに、暴れる気まんまん!? 実際、ライブで暴れてる人は見ませんでしたが。

整理番号がAとBに分かれていて、それぞれ500番くらいまでのチケットが出ていました。ステラボールは、入口が水族館と同じなので混雑を避けるため、整理番号順に人の流れを区切っての入場でした。開場17時前には長蛇の列! 会場ウラの駐車場で、葉桜をながめながらまったり待機。開演予定17時半を10分ほどオーバーして、やっと全員が会場におさまりました。

ステラボールは、横に長ーいライブハウス。幅が広い代わりに奥行きがないので、ステージと客席が近い。2階席はすっごく見やすそうです。規模も形も、木場のSTUDIO COASTと似てるかんじでした。今回はまわらなかったけど、上手・下手にミラーボールが一個ずつ。全フロア禁煙で空気がきれいでした。


susquatch
>岩手県出身のボーカルが、「地元の民謡にちなんだ曲です」と紹介した曲は、言われてみれば楽器のでかい音に負けない、ぶっとい歌声でした。

avengers in sci-fi
>会場の物販コーナーでCD買いました。ピコポコデジタル音とアナログのバンド演奏が仲良く融合してるバンド。きっと20代前半なんだろうなあ。世代的に浸透してないだろうけど、こういう人たちにTMネットワークのトリビュートをしてほしい~。♪ロンリーボーイ 待つレスポンスは 遙かポスタル星系(「speed of love」より)←詞が宇宙っぽくて謎だらけなのも、よし。ライブの締めの曲が、私の耳には「Self Control」がカッコよくなった音に聞こえました。

he
>バンアパの弟分? heは、知らないで聴くと「これバンアパの曲だっけ」と思ったりします。ピカソとブラックのキュビスムの絵ぐらい似てる。めまぐるしく曲調が変わるとことか、素人耳にもうまくないと弾けないんだろうなーと分かる演奏とかが。でもMCだけはあいかわらず似てない。heのMCは、メタメタの噛み噛みです。「きょ、きょうはみなさん、VANQUISH ちゅあーに、ツ、ツアーに、来てくれて、ありがとうございます」――客席から「がんばれー!」の声援も飛ぶ。

the court
>アニメ『ワンピース』の主題歌にありそう。高い声のさわやかなボーカル君がかわいいです。

WRONG SCALE
>このツアーの最年長。


the band apart
1.silences
2.SOMETIMES
3.from resonance
4.the same old song
5.beautiful vanity
6.led
7.higher
(セットリスト、間違ってたらごめんなさい。。。)

7曲なんてあっという間だわ、短ーーーーい! 今回のツアーは6組出てて、1組あたり30分ぐらい。ほかのバンドが良かったけど、やっぱりバンアパもうちょっと聴きたかったです。てっきりトリはこの人たち、と思っていたので、ドラムの木暮さんが音出しにステージに現れたときは意外でした。つづいてボーカル荒井さん、ギター川崎さん、ベース原さんが登場すると、一気に会場の温度が2℃上がったようでした。バンアパはみんな背が高いから、お客さんの頭越しにも、メンバーの顔がよく見えます。でも油断してると、さっきまで微動だにしなかった人たちまでガーッと前の隙間に割り込んでくる! それは困るので、しぜんと前へ前へ人波が詰まっていく。バンアパ目当てのお客さんがいかに多いか、よく分かります。

「原さーーん」「原~」と曲に入るまえから名指しの声援、やっぱり一番人気は原さん。原さんのまったりMC&プレイ中に浮かぶ満面の笑みは、一見の価値ありですから。『from resonance』では速弾きギターに歓声が上がってました。川崎さん、どのテンポの曲でも頭をばっくんばっくん上下に振る弾き方はあいかわらず。よくギター弾いてて頭クラクラしないな~。
[PR]
by toyorubichun | 2007-04-20 18:14 | the band apart
12月4日 渋谷 AX
official bootleg vol.007&smooth like butter tour

ツアーファイナルとあって熱い熱い。

■+/-
 ブランデーグラスを揺らしながら裕次郎が出てきそうな、ムード歌謡……オープニング演出ではなく、これが彼らの新譜1曲目なのだった。まったりめなテンポと爆音のブレンドが心地良い。メンバーは、ラーメンズの片桐仁をちょっとソフトにしたようなメガネでモジャ頭のボーカル&ギター、同じくメガネで物静かなギター、セッティングに手間取ると「チョット待ッテ!!」と大声をあげるドラムの3人組。ほかに、ベースらしき人がひとり付いていた。なんかこのバンド、演奏形態がおもしろい。3人がそれぞれギターなりドラムなりを演奏しながら、サンプラーやキーボードをちょこちょこ操作する。打ち込み系のリズムがあえてナマ音のドラムだったり、しみじみしたギターリフがサンプリングだったり、音のコラージュが楽しい。

b0002385_284444.jpg

b0002385_285835.jpg


 ベーシストが時折、中央に据えたキーボードへトコトコ歩いてって弾いては、また定位置に戻る。キーボードとベースの間にいる物静かなメガネ君は、機材をよけ、楽器をかばいながら移動するわけだが、それはあたかも熟練のラーメン職人ふたりがスープ鍋を抱えて厨房をすれ違うときのような、慎重かつ地味な緊張感が漂っていた。ソフト片桐仁の日本語MCがすべて敬語なのも微笑ましい。「アリガトウゴザイマス」を3回4回と繰り返すうちに「あざーござーっす」になっていくのがまた微笑ましい。

 the band apartはいいバンドと共演するものだから、つい会場でCDを買ってしまう。これまでのhe、ANCIENT GREEKSに続いて今回は+/-の最新アルバムを購入。サイン&握手付きの大売り出しだった。「写真撮っていい?」「オ~ケ~!」(ライブ中には許可なく撮影しませんよ、念のため)快く引き受けてくれたので、パチリ☆ 右が落ち着きのないドラム、左がおとなしめのギター。ソフト片桐仁を撮れなかったのが悔やまれる。


■bloodthirsty butchers
 +/-のドラムと、ツインドラムで始まり始まりー! バンドのセッションというより、あばれ太鼓であった。


■mock orange
 CD欲しいなあ。会場になくて残念。意外と美形なバンドでした。MCをボーカルが英語でぱらぱらっと言った後、おもむろにテープレコーダーを取り出し、「私たちはツアーでたいへん疲れました。でも、みなさんの応援を聞いて元気が湧いてまいりましたー」←へなちょこにグーを突き上げる。そして何事もなかったように次の曲へ。んで今度はベースのMC、またおもむろにノートを取り出し、「お茶デモ飲みまセンカ?」「主人ガお世話になっておりマス」と咄嗟に使える日本語を披露。口下手なバンドマンは芸が細かい。


■the band apart
 ボーカル荒井のMCはいつも結婚式のスピーチか、校長先生の朝礼みたいに実直である。感極まった観客の声援を「えー、ハイ」と校長風に軽くいなし、「最後まで残っていただいて、誠にありがとうございます」と感謝を述べ、いつもどおりズビシッ! と最敬礼。格闘家チックなガタイと甘い声と、この折り目正しさ。まちがっても「今日は来てくれてありがと~う!」とか煽ってこないのだ。ふと思い出したように、もうじき出るDVD発売の告知もする。「すいません、お願いします!」ズビシッ! いやいや、なんで謝るのさ。今回の曲順は一番よかった。大好きな『Eric.W』『real man's back』で始まっちゃったら跳ねずにいられないよ、ペース配分むちゃくちゃになっちゃうってば! 会場外の冷え込みなんてなんのその、真冬だってのに一気に汗が噴き出す。確実にホール内の室温が上がっていた。今回、ライブに初めて連れていった友達がベース原を見てはしゃいでいた。「なんであんな嬉しそうなの!?」と。うん、何度行っても見飽きない。ひげもじゃ巨体の原が、天にも昇る笑顔で演奏するところは。大きいから、ちょっと離れててもよく見えるんだよね。

 18時スタートで、バンアパが始まったのは21時過ぎ。入れ替えの間があるとはいえ、1組につき1時間近く演奏してる計算になる。ずいぶんたっぷりやってくれるんだなぁ、でも撤収時間は伸ばせないでしょ? ドキドキドキ……悲しいかな予感は的中、7曲目の終わりに「残り2曲」の宣言をされてしまった。もうちょっと聴いていたいな、とは思ったけどしかたない。『K.and his bike』のイントロから歌い出しまで、水を打ったように静かだったのが印象的。観客のマナーが良いというか、上がるときも落ち着くときも一体化してるんだよなあ、the band apartのライブはいいなあ。宣言どおり9曲目でステージを降りてからはアンコールなし。鳴りやまない拍手を、荒井&原がおさえにやって来る。

原「じゃあ質問コーナーでもやるか」
荒井「いやマジで、質問コーナーやってる時間ないぐらいケツカッチンなんすよ」

すまなそうな顔をされると、あんまり駄々こねていられなくなる。ほんと、じゅうぶんですから。わーい、次のライブが楽しみだ。DVD見て待ってようっと。

Eric.W
real man's back
coral reef
violent penetration
higher
amplified my sign
Snowscape
FUEL
K.and his bike
(↑ひとさまの日記から拝借。感謝!)


 12月14日発売の2枚組DVDは、去る7月23日新木場スタジオコーストのライブを収録したもの。the band apart、幻のワンマンステージといっても過言ではない。当日の夕方、千葉県北西部でマグニチュード6.0、東京でも震度4~5と感じる大きな揺れがあり、全線がゆうに1時間は硬直状態に陥った。運転の再開がとくに遅れたJR武蔵野線ほか、新木場までの交通を阻まれた観客は、チケットを握りしめて涙を飲んだのだ。ライブ開演は約40分ズレ込んでのスタートだったと記憶する。3~4曲終わった頃にたどり着けた私は、まだ幸運といえる。改札を出て、the band apart目当ての人たちが「着いたー!」と雄叫びをあげてコーストへ向かう姿に、赤の他人でも後ろから肩を組みたくなったものだ。

その日のライブ中、MCで「きょう会場に来られなかった人のチケットは、次回行うZeppTokyoのライブで振替えチケットとして使えます。あとできちんと情報流しますが、もし一緒に来るはずだった友達がいたら教えてあげてください」と早々に発表された。なかには遠方だったり、予定が合わなかったいで、返金以外に手段がなかったお客さんもいただろうけれど、迅速な対応に感心した。the band apartには、いつも誠意を感じる。
[PR]
by toyorubichun | 2005-12-06 01:56 | the band apart
ぴあ2005年1月13日号(表紙:青木さやか)「ぴあ満足度ランキング CDシングル」でthe band apart『RECOGNIZE ep』が1位を獲得しました! 感想の5段階評価は「メロディ=3」「歌詞=2.5」「アレンジ=3」「ボーカル3」「演奏3」と、抜きんでてどこがイイっていうのはなかったみたい。歌詞、全部英語だしね。

読者モニター100人の平均点は82.1点、2位バンド・エイド20(82点)、3位Kinki Kids(80.7点)と僅差ではありますが、やっぱり1位ってファンとしてはうれしい。売り上げランキングじゃなくて、聴いてみてよかった、っていう評価なのがよけいうれしい。シングルにしては地味、the band apartを聴き込んでないと喜ばれないかんじの曲のように感じていたので、とても意外でした。

掲載されている野外ライブの写真は、木暮がスティックを大きく振り上げている瞬間のもの。荒井のでかーい背中、川崎の顔は照明で上半分とんでる、原は遠くてクマさんみたいな巨体がわかりにくい……ってなアングルなんですが、野外ライブに行ったことがないので、どんなテンションで演奏してるのかなって想像するのが楽しいです。
[PR]
by toyorubichun | 2005-01-13 23:41 | the band apart
2004年1月5日 クラブチッタ川崎
『AO vol.5』
he
WRONG SCALE
O-front
the band apart(出演順)


27歳にもなったらしょうがないのかもしれないけれど、オールスタンディング2時間以上はつらい。ライブに行ってもthe band apart以外のバンドは見ないでお茶飲んでることが多かったんですが、今回は全部観ました!

he
去年渋谷AXのオープニングアクトで気に入って、無料配布CDもらいました。放映中のテレビアニメ『BECK』の挿入歌にたびたび使われています。2人ボーカルだったのね、声似てて気がつきませんでした。the band apart同様、1曲のうちにテンポがころころ変わってかっこいいです。


WRONG SCALE
ドラムが上半身裸! 若さは宝、それだけで好感度30%アップだわ。いい筋肉してて、カーキ色の腰ばきパンツがすごく似合ってました。ギターとベースの3人が3人とも歌います。向かって左からアンニュイ、渋め、やや渋めという声のバリエーション。正統派ポップスのようなロック、日本語で歌ってました。なぜか3人ともドラムに向かってヘッドバッキングするので、歌ってる時以外はだいたい背中でした。演奏と歌はまじめそうでさわやかなんですが、MCになると途端にワルぶってロケンローラーをアピール? ライブ告知の会場名をド忘れして「名前なんだっけ」と逆ギレする様子がなんか憎めません。

O-front
ドラムの椅子が高いのでしょうか、表情がよく見えました。いい顔で叩いてるんですよ、うれしくってしょうがない! みたいな顔で、こっちまでニッコリしちゃいます。ボーカルはずいぶん音域が高いです。とにかく元気でさわやかな歌で、この人たちも詞は日本語。たどたどしいMCがまたかわいくって、「今日はどうもありがとう……また笑って……話そう。さよなら!」と言った後に3曲歌ってました。『さよなら』ってタイトルの曲だったのね。うーん、カフェでバイトしてる雰囲気美人の彼女がいそう(イメージ)。


the band apart
いよいよ真打ち登場! 今回のイベントは会場が広いわりにお客がまばらで、当日券販売も出てたんですね。前の3組も、演奏がよかったしお客さんも盛り上がってないではなかったんだけど、どうもスカスカだと歓声が上げにくいというか、かぶりつきのスペースより後ろのほうは熱気に欠ける感じが続いていました。せっかくだから前へ行ってみたら、今までで一番よく見えました! ステージが高いのと、the band apartのメンバーが長身なおかげでものすごく近くにいる感じでした。



01.FUEL
02.cerastone song
03.RECOGNIZE ep(新譜)
04.〃
05.August Green
06.Eric.W
07.fool proof
08.K.AND HIS BIKE
09.reminisce
10.When you wish upon a star

1曲目、原のスタートダッシュが凄かった! なんだかよく分からないけど低姿勢でマイクの前を行ったり来たり。荒井も空を殴るようにグーを突き出してましたが、荒井がやるとシャドーボクシングみたいに鋭いです。続く新曲はもちろん2曲がきれいにつながってました。この時、連れが「荒井がギターの弦に洗濯ばさみを挟んでてた」って言うんですが、そういうギターの弾き方ってあるんですかね?

「みなさん最後まで残っていただいて、ありがとうございます」
ピシッと姿勢を正しておじぎ。
「バンドアパートはレコーディングに入りますんで、しばらくライブはありません。だから今日は脱腸するくらいがんばります

新しめの曲におなじみの曲がサンドイッチされた形の順番で、ここ何年かほんとに自分はthe band apartばっかり聴いてるなあと思いました。「おなじみの」といってもthe band apartが好きな人たちには全部がおなじみですね、なんたって数が少ないから。ライブはめったに行けないけど、CDでも何回聴いても飽きないんだなあ。で、やっぱりライブは格別にイイ!

ボーカル荒井・ベース原が“動”ならギター川崎・ドラム木暮は“静”。木暮はとにかく表情が変わりません。頭もほとんど動きません。お地蔵さんのようです。でも、8曲目『K.AND HIS BIKE』ではこのふたりになんだかとても目が行きました。♪Go a ride……と歌い出す前、ギターだけが鳴るところで木暮が音を出さないスティックを両手ともスナップきかせてリズム取ってる姿が、なんとも実直そうでかわいかった。

川崎は“静”どころかものすごく激しく頭振って動き回るんだけど、長ーい前髪に隠れて顔が見えません。今回ほど近づいても、どんな顔してるのかよく分かりませんでした。のけぞって前髪が上がった時も目つぶってるしね。そのせいか、荒井・原よりおとなしく感じます。そんな川崎が、曲が終わる頃にヨタヨタッと前進してきて……落下!!ギター持ったまんま客席にダイブ? と一瞬思ったけど、まずそんなことしそうなタイプじゃないし、ほんとに落っこっちゃったの?? 駆け寄るスタッフ、とくに気にする様子もなく最後まで演奏しきるほかのメンバー。ライブはいったん、ここで区切りがつきました。アンコールに応えて、荒井が汗をふきふき再登場。

「ギターが折れたかと思いました」
――えっ、それだけですか。川崎もふつうに出てきました、無事でなにより。とつとつと荒井が話している時に、客席から「原さーん」という歓声が。そういえば今回原は一言もしゃべっていない。おもしろいのにぃ。
「まるっきり俺の話は無視と。話つまんないので、曲やっていいすか」

わーい!
「友達になつかしいからやってくれって言われたんで、やります」
と始まったのが『reminisce』。で、やっぱり最後はミラーボールが回るあの曲☆『星に願いを』はいつも、楽しいライブだったなあっていう充実感といっしょに、名残惜しさが募ります。次にお目見えする時は、新曲づくしのレコ発ツアーでしょうか? それまで首を長ーくしてお待ち申し上げます。
[PR]
by toyorubichun | 2005-01-07 01:05 | the band apart
b0002385_9315957.jpg やっと!心待ちにしていたthe band apartの新譜が出ました!前回のリリースは1stアルバム、2003年9月にさかのぼる……。寡作なインディーズバンドのニューシングルは2曲入り、フィギュア付き15,000枚限定盤!フィギュアはメンバーの人形とかじゃなくて、なんか透明の四角いやつ。
b0002385_9332141.jpg
 クリスマス仕様でしょうか、真っ白いタテ長のケースにいまどきめずらしい小さいCDが入ってます。1曲目『higher』は粉雪の似合うハイトーンボーカルが美しい。終盤のドカドカしたドラムが消え入り、ギターリフが残って2曲目『amplified my sign』へつながる。低音好きの私は、ベースが要所要所でウネウネ響くこちらのほうがお気に入り。

「どっちも似たような歌だね?」
「ずいぶん地味なバンドじゃない?」
the band apartを聴き慣れていない方からはこう言われてしまいそうな、おすすめしにくいシングルかもしれません。年明け1月5日クラブチッタ川崎のライブでは、何曲目にこれが聴けるのかな?オープニングだとしっとりしすぎるし、フィナーレはもうちょっと勢いよくハジけてほしい。中盤に入ってくるんではないか、と予測♪

これまでのthe band apartのおもな曲はここで試聴できます。


the band apart
2004.12.22 on sale
"RECOGNIZE ep"
including two songs and dolls Named Seo and Lee
Limited Edition : 15000(通常盤の発売予定はございません)
asg-001/1575yen(tax in)

[PR]
by toyorubichun | 2004-12-22 23:59 | the band apart
2004年8月11日 @Liquid room恵比寿
“liquid surprise 00”
the band apart
01.FUEL
02.cerastone song
03.fool proof
04.Snowscape
05.Take a shit
06.ANARQ
07.silences
08.Give a little whistle
09.Eric.W
10.August green
11.in my room
12.K.and his bike
13.When you wish upon a star

音が良くて大満足♪しかも、椅子にたまたま座れたのでラクチンで楽しむことができました。the band apartのライブは、ワーッと首振ったりジャンプしたりするよりも、ビール飲んでボーッと眺めたいと思うんですね、私は。あのテキトーなMCも和むし。

今回もベースの原さんに釘付けだった。怪獣みたいな巨体からは想像しにくい高音のコーラスがくっきり聞こえた。それと、よく分からない動きがコワイ。人差し指をドラムの木暮さんに向かって突き出して、ウリウリウリィッ!て前のめりに前進していく。明らかにおかしい動きで、客が反応してるのに、他のメンバー3人はリアクションゼロ。わざと目を逸らしてるんだろうか?ってくらいだ。

「それでは最後に、みんな無事家に帰れますように願って歌います」

『When you wish~』の時にミラーボールがぐるぐる回り出さなかったのでホッとした。自分が行ったライブに限ったことかもしれないんだけど過去2回、なぜかこの曲になるとミラーボール回されてメルヘンの世界が過剰演出されてたのよね。回ろうが回るまいが、いいっちゃいいんだけど、シンプルなほうがthe band apartには似
つかわしいと思う。

原さんの動きも激しかったけど、ギターの川崎氏もすんごい動いてた。脳みそ揺れないかしら?ってくらい頭振るし、原さんにぶつかりそう(1回ぶつかってた)なくらい暴れていた。あんなんでよく演奏できるなぁ。川崎氏はなぜか『When you wish~』の曲が終わらないうちにギターを置いてステージを去ってしまう人なんだけど、今回は何か忘れ物でもしたのか、演奏が終わって客が帰りはじめた頃にヒョイと姿を現して、ペコリと頭を下げて引っ込んだ。かわいー。
[PR]
by toyorubichun | 2004-08-12 07:29 | the band apart

***ライブレポート***

2004.03.26(金)
asian gothic presents "Smooth like butter"
ACT: he / toe / SPARTA LOCALS / the band apart
place: Shibuya-AX
OPEN/START 17:00 /18:00
全立見 2800円(税込)

【the band apart 演奏リスト】

1.FUEL
2.fool proof
3.Snowscape
4.cerastone song
5.AUGUST GREEN
6.新曲 ディズニーのカバー
7.in my room
8.K.AND HIS BIKE
9.Eric.W
10.When you wish upon a star(星に願いを)

6曲目は、前回のオンエアイーストでも披露していた曲かな?
「またディズニーのカバーをしました」というコメントのみで、タイトルを言ってくれない。ディズニーの名曲を知らない自分のバカー! 『When you~』よりも自由にいじってる感じがかっこいい。出し惜しみしてないでCD化してほしい!

照明はピンスポ、バックライト、すべてオレンジの単色でした。AXは1600人を収容する大きなライブハウスだけど、飾りっけなくて、小規模なライブハウスの雰囲気そのままでした。しかも、曲の展開に沿ってきっちり光の味付けがなされている。前回オンエアイーストの照明は、やたらコロコロと色が変わって演出過剰、趣味悪いなあと憤慨していた。今回は満足♪

しかし。

やっぱりラスト曲『When you wish upon a star』は、例のモノが出た。すーっとステージ中央の天井からミラーボールが降りてきて、クルクル回り始めたのである。ファ、ファンタジ~…!この曲にミラーボールは欠かせないのか?

『AUGUST GREEN』以外は1stアルバム収録曲。アルバム自体が、そのまんまライブで聴いて楽しい構成になっている。さわやかなロックで勢いよく始まって、踊れる軽めの曲につなぐ。で、またグワッと飛ばしてから、ミディアムテンポの泣かせる曲でクールダウン、そしてエイベックスの強力盤で締めるというのがthe band apartのフルコースとして成立しつつあるようだ。

それにしてもベースの原さんは、いつもロビーにいる。下北沢シェルターのライブ以外、毎回至近距離ですれちがっている。今回なんか、ふつうに一般客用のトイレに入っていくではないか。180センチ90キロ(予想)の巨体は、ただでさえ視界に入りやすい。この日はダウンコートを着て、もう一回り大きくなっていた。あまりにも自然にウロウロしているので、「あっ原だ」と気づいても、誰も声を掛けない。ライブ会場で原さんに会っても、話しかけてはいけないという、暗黙のルールでもあるんだろうか? 彼のMCがほとんどなくて、寂しかった。ダルそうにどうでもいいことをぶつくさつぶやく原さんトークは、そろそろ飽きてきたなあと思っていたけれど、ないと物足りない。アレの後にかっこいい演奏が再び始まって空気がガラリと変わる瞬間が、the band apartのライブの醍醐味なのかもしれない。

the band apartのグッズは売り切れ続出の繁盛ぶりだった。新作は、バンド名のスペルをバラバラにした“TREbdapt”ロゴTシャツ。ドラムセットがプリントされている。

今回はthe band apartのほかに、めちゃくちゃ楽しみにしていたバンドがある。toeだ。AXのチケットを取った後に知ったバンドだった。下北沢のディスクユニオンで「songs,ideas we forgot」を聴いて、ガツーンと頭を打たれたようなショックを受け、試聴機の前に立ち尽くした。こりゃーthe band apart以上に好きになるかもしれない、という予感は的中で、toeが7曲演奏する間、幸せでたまらなかった。

ボーカルなし。MCなし。言葉を排除した空間。

インストゥルメンタルのロックなんです。the band apartは曲の良さ+演奏の巧さ+荒井のセクシ~な歌声が三位一体となっているバンドですが、toeの場合は歌がない。歌はいらない。

照明がやたらカラフルで、いらんことするな!と思ったのは1曲目だけ。もう光の色なんか見てる余裕がなくなってしまった。2曲目に『leave word』を演奏して、『I dance alone』を挟んでボッサ系のリズムで始まるバージョンの『leave word』! アレンジによってこんなにも曲が変わるのか、と感動感動。シンセの音がちょこっと入っているんだけど、操作をしている人の姿が見えない。このシンセも、入るべき所に入ってる感じで、いいんだわー。

いちばん印象深かったのは、ドラムです。ジャズをやってる人なんだろうか? 打ち込みのように正確、それでいてグルーブ感が凄まじい。饒舌な音、なのだ。ハイハットの音ひとつ取っても、ドラマチック。toeの音楽はこのドラムに支えられて、ひじょうにリズミカルなんだけれど、体を動かして聴くことができない。ライブは跳ねたり踊ったり、音に合わせて自然に体が動くものだけど、toeの音楽はそれがどうも、しにくいのだ。例えば映画や芝居を見ていて踊ることがないように、toeの音楽は完全鑑賞型のように思う。オールスタンディングの客席を見渡して、体を揺らす人はほとんどいなかった。最前列を陣取る、ファンとおぼしき人々も含めてだ。


toe

toeに目移りしつつも、the band apartの5/11,12下北沢シェルターは行きたい! チケット即完売かしら…。今回はe+取扱がないから、入手困難かも。
[PR]
by toyorubichun | 2004-03-27 01:35 | the band apart