ちきゅうばこ

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昨年暮れ、座・高円寺でちきゅうばこを見ました。YouTubeで「0才から楽しめる」という宣伝を見て興味がわきました。たいていの舞台は未就学児入場不可だし、親子そろって出かけられるイベントといえばNHK教育・おかあさんといっしょの公開収録とか、子ども目線に合わせたものがふつう。ところがこちらの舞台は、むしろ大人にウケてるシーンがあったりして、全然子どもに媚びてない!
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いぬ君の宝物・ちきゅうばこを、友達のカエルちゃんがこっそり持って逃げちゃう。ちきゅうばこには不思議な力があって、行くさきざきでヘンテコなことが起こる! みたいなあらすじでした。

ダンスと歌とお芝居が6:1:3ぐらいの割合で、台詞は少なめ。お話は全体で一つにつながっているけれど、10分前後でキャストと小道具が入れ替わり、そのたびごとに見せ場があります。たとえ集中力が途切れても、パッと別のシーンに切り替われば、そこから気持ちも新たに楽しめます。お話についていけなくなって持て余す、ということがありません。テンポの良さとめまぐるしい変化は、サーカスに似ている気がしました。
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舞台が面白かったうえ、私はいっしょに見に行ったメンバーが最高でした。連れはママ3人+0~4才の子ども4人。私は子どもがいないので、子連れの外出がどんなに重労働かピンと来ないんですが、高円寺駅で待ち合わせをした段階で、人ゴトではなくなりました。子どもは一人でも遊ぶ、同じ年頃の子どもといれば倍の勢いで遊ぶ。開演前からこのテンションの高さで、落ち着いて観劇ができるのだろうか……。

そんな心配はまったくの杞憂で、3才児・0才児+ママに挟まれての観劇は特等席でした。舞台上のユニークなパフォーマンスと同時に、ベビー&キッズの反応も視界に入ってくるわけです。3才の男の子は初対面だったけど人懐こくて、シーンの合間に「おもしろいねっ! ねっ!」と相槌を求めてくるし、0才児だってツボにはまってパッと身を乗り出す瞬間があるし。おかげで子どもの目でものを見る、という体験ができました。身内の子どもじゃなくても、たぶん子どもが隣に座って観劇するっていうのはエキサイティングなことだと思います。

客席は半分ぐらいが子どもですが、終演までほかのお客さんの迷惑になるような子はいませんでした。まあ、一人だけ暗闇がダメな子がいて、暗転するたびに「こわいーーー!」、明転しても恐怖がおさまらずソワソワして声を出しちゃったり……というのはありました。まあ慣れない場所じゃしょうがないよね、と思える範囲。どうしても子どもが落ち着かない場合は、親御さんがタイミングをみはからって中座する、ロビーにも大型モニターで上演中のライブ映像が見られるので、そちらを鑑賞する、といった判断をしてもいいかなと思いました。パニクってる子どもは自分から席を立てないんだし、スタッフが席にいるお客さんを外に連れ出すわけにはいかないもんね。


出演 上ノ空はなび/野崎夏世/松元治子/丸本祐二郎/鈴木琢磨(toRmansion), 松居大悟/目次立樹(ゴジゲン), 音室亜三弓/石橋和也(ハレのヒ) 他
脚本 石原美か子
演出 上ノ空はなび
大人 S席3000円 A席2500円
学生(高校生以上)S席2500円 A席2000円
こども(4歳以上) 1500円
4歳未満 お膝の上無料 但し、座席が必要な場合は有料(1500円)
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by toyorubichun | 2010-01-24 19:08 | 舞台